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Essay    Japanese only
                    File 003 : Not A Second Time/ビートルズ                



さて、ホームページのThe Beatles 4 Everのページが完成しそうにないので、こちらにビートルズ

のことを書いてみようと思います。

ぼくがビートルズというものを始めてきちんと認識したのは中学2年の頃でした。その頃たまたま

クラスでビートルズがちょっとした流行になっていて、それでぼくも聞いてみようと言う気になった

のです。

初めて聞いたビートルズはとても衝撃的でした。コーラスワークと曲のメロディが特に印象的で

「ぼくの探していた音楽は、まさしくこれだった」と思うほど運命的な出会いでした。それから彼ら

について書かれている本を読むようになると、彼らの音楽的才能やユーモア、生き方などから

さらにビートルズに深く傾倒していきました。

ちょうど大人に向けて自我が固まりつつあるこの時期にビートルズに出会ったことで、ぼくの人

生感とか価値観というものが決まったと今でも思います。

中学から高校にかけて毎月お小遣いをビートルズのレコードに費やすようになりました。また

中学3年の時にはクラスにジョンレノンが好きなSとジョージハリスンが好きな別のSという友人

それにポールマッカートニーが好きなぼくとでいつもビートルズの話をし、このジョージが好きな

友人からビートルズ・シネ・クラブ(現在のビートルズ・クラブ)というファンクラブのことを教えても

らい、高校生のときに出会った友人Aから東京にゲットバックというビートルズ専門店やキャラメ

ル・ママという通販専門の海賊盤店があることも教えてもらいました。

元来「スキになるとどっぷり」のタイプのぼくは、アルバム13枚を出して解散したビートルズに

「いわくつきの」アルバムがあったり、海賊盤などという、非合法的、しかしこれまで誰も聞いたこ

とのないものがあるということにワクワクし、それから大学卒業するまでの間、ビートルズ収集に

全てを注ぎ込んだのです。

折りしもちょうど先日DVDでも発売となった、「ビートルズ・アンソロジー」(この企画の原案は古く

1973年に"The Long and WindingRoad"というタイトルで始まったものです)のためにビートルズが

所属していたレコード会社EMIの倉庫に眠っていたレコーディング・テープの捜索が始まり、この

過程において多くの未発表レコーディングが海賊盤としてという形で世の中に出回りました。

この時期とぼくが最もビートルズに熱心だった時代がちょうど重なりました。

当時のビートルズ・シネ・クラブの出していた会報には、海賊盤の音源に関する解説がこと細や

かに載っていましたし、ゲットバックの会報では各国で発売されたビートルズのレコード(こちらは

正規盤)の通販を細かい解説付きでやっていました。また、キャラメル・ママの通販リストは毎月

発売される海賊盤をまるでビートルズのニューアルバムが出るかのような勢いで解説してくれて

いました。

1960年代から70年代にかけて正規盤が各国で異なるジャケットと選曲で発売されていたこと、

また、特に1980年代後半の音源発掘作業によって海賊盤が多く出たこと、がぼくのビートルズ

に対する興味を加速させたことは間違いありません。

次の機会に、これら正規盤と海賊盤のもう少し詳しいお話をしましょう。


                                               
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