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Essay    Japanese only
                         File 012 : It's My Boom '04 / ライカM3        



File005で紹介した、昨年のIt's My BoomはライカのR4だったのに、結局今年もライカから離れる

ことができませんでした。これも一重に海外一人暮らしのせいなのだ、と言い訳しています。

しかしFile005でもお話したように、ライカM3は大学時代からの憧れでした。ぼくはどうにも形から

入るタイプのようです。

海外暮らしでもあるし、予算もないので選択肢は前回と同様インターネットでの買い物でした。

前回のライカはたまたまドイツのカメラ屋からだったためか、ときどき問題となっているような

インターネットでのトラブルもなく、非常にいい買い物をしたと思いましたが、今回のM3購入に

あたっても、相手はカメラ屋ではありませんでしたけど、悪くない買い物だったと思っています。

ライカM3はその精密なつくりのファインダーなどからある種”究極のM型ライカ”的な言われ方を

する一方で、最も製造台数の多いライカであり(約22万台)、逆に言えば最も手に入れやすい

M型ライカである、ともいえます。ただし製造期間が1954年から1966年までで、一番古いもので

すと既に50年、実に半世紀を経過しているわけですから、値段と程度というのはある程度トレード

オフの関係になっているようでもあります。

さて、ぼくがネット上で厳選して入手したのは1957年製、製造番号で90万番台のもので、俗に言う

”ダブルストローク”の最後期のものにあたります。厳選して、とは言ったものの決してこだわり貫

いて決まったわけではなく、見かけの程度と付属品、製造番号のキリのよいもの、それに最も大

事な金額(!)でバランスのよいものを選んだという感じでした。

まずびっくりしたのは、アメリカから届いたときに、その箱に"Made in Taiwan"と大きく書かれて

いたことで、これは一体?と思いました(ぼくは現在台湾在住で、ちなみにアメリカ人の送り主も

たまたま選んだ箱を見てビックリしたそうです)

次にびっくりしたのは、中を取り出してみると、パソコンで見たときには記載されていなかった、

フィルターが「元箱入りで」3枚入っていたことです。一緒に入っていた当時の外付け露出計であ

る”ライカメーターMC”も通常なくなっていることの多い"Incident Light"と書かれた白いプラス

チックの蓋もついていたし、元の所有者はよっぽど大事にしていたか、手に入れてから使って

無かったのでしょう。

ですからボディも傷が少なく、美品でした。また一緒についてきた3本のレンズ、35mmのメガネ

付きズマロン、50mm固定鏡胴ズミクロン、135mmヘクトールもその製造番号からすると元の

持ち主が本体と同時に手に入れたもののようです。

ボディはやはり当時の純正の革製のケースに入っていました。そのケースだけはちょっとボロだ

ったのですが、裏に元の持ち主と思われる、人の名前がテープで貼ってありました。Dr.から始ま

る男性のその名前をネットで検索してみると、(たまたま同姓同名なだけかもしれませんが)有名

な教授だったようです。もしその人だと既にお亡くなりになられたようですが、その人の写真を見

て、ぼくはその人が持ち主だったのだろう、と思うことにしました。そんなことに思いを馳せるのも

また一興です。

ちなみにライカはM3の時代に、キリのよい番号を有名人に進呈していることでも知られています。

一番有名なのは、750000のカルティエ・ブレッソンでしょうか?

日本に帰ったときに速写ケースを手に入れ、ついでに東京の有名なライカのお店で見てもらい

ましたが、残念ながらそれほど誉められた程度のものではなかったようです。台湾に戻ってから

こちらのお店でメンテに出し、何の問題もなく使用しています。まだちょっとおっかなびっくり的で

「自分の目の延長」などと言えるレベルではありませんが、さっそく3本のレンズを交互に付け替え

てぼくの旅のお供として活躍しています。よろしかったらそれらの写真をぼくのもう一つのHP

 
http://www.geocities.jp/heartappleonweb/ で見ていってください。 (23 Dec.,2004)





                      
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